あどけない表情を浮かべる女の子達の恥ずかしいアソコはすでに濡れまくり!体だけは敏感だね!!
ネガティブな人生にも活路がある
![]() | ララピポ (幻冬舎文庫 お 13-2) |
冒頭の作品を読んだ時は、物語がストレート過ぎて物足りないものを感じた。
"こうした作風もありだよ"、と敢えて変化球で勝負した作者の心意気を買いたい作品。登場人物達の性行動(衝動)は共感を覚えさせる訳でもなく、哀感を誘う訳でもない。「伊良部シリーズ」の天真爛漫さの裏返しのように、破滅型人間をそのまま破滅させてしまう様を描いた異色の短編集。
。しかし、二作目以降は上記の趣向が活きて、登場人物が重層的に描かれる事になり、面白いアイデアだと思った。テンポの良い文体に加え、"ネガティブな人生にも活路がある"というメッセージが秘められているせいだろう。各曲のタイトルと作品の内容を比べると、作者の洒落っ気が窺える。しかも、描写は猥雑かつ露悪的である。
物語には最後に一ひねりも二ひねりもあり、盛り上がって結末を迎えるが、娘(タランチュラ)の最後の一言はそれまでなんの感情も表に出さなかったロボットの様な人間の唯一の感情表現であり、娘の悲しい過去を垣間見せられた感じだった。作者は"性"を人間の根源的な欲として捉えているのであろう。ただ、驚異的な肉体能力を持ちその四人を狙う娘の登場によって、ミステリーというよりはスリラー小説となった感じがする。こうした作品にありがちなブラック・ユーモアを狙った訳でもない。ひらすら暗く、救いがない。そして、本作の各編は"性"を題材としている。築き上げた地位と名声の為に忌まわしい過去を葬り去ろうする四人の元スポーツ選手が逆に返り討ちに会うとある意味陳腐なストーリー。「What A Fool Believes(D.Brothers)」、「Get Up, Stand Up(B.Marley)」、「Light My Fire(Doors)」、「Gimmie Shelter(R.Stones)」、「I Shall Be Released(B.Dylan)」、「Good Vibrations(B.Boys)」。実際によく話題になるドーピングも肉体はもちろん精神的な改造も可能するものかとその可能性を感じずにはいられなかった。各編の題名にはロック・ミュージシャンの曲のタイトルが使われている。だが、不思議と読ませるのである。また、各編の脇役が次編の主人公になると言う趣向を凝らしている。特に、登場人物達に馴染みが出て来た四作目辺りから、読む者を惹き付ける力がある
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